笑いを忘れた現代人
今年もブリスベンに日本映画祭の季節がやってきた。
ワイン&フードと重なったこともあり、
私が観賞したのは5本。
日本の映画はどちらかというと間を持たせた否定的な問題作が多いと思う。
私が気に入っているのはエンターテインメント。
いまは亡き落語家の立川談志や
大活躍中の矢口史靖監督が声をそろえて語るのが、
”笑い”は手段ではなく【目的】と語る。
そして、その笑いに、私はハマった。
笑いは自由なようで実は自由ではない。
映画を観ているとそれを感じます。
笑いを生むきっかけにも、
ひとそれぞれが抱える前提意識がはばかる。
それが、自分が無意識に仕組んだいろんな制限やルールといえる。
その前提意識に左右され声に出して笑うことができない。
「価値観の違いだ」といえばそれまでだが、
その価値観こそ変えることが目的なのだと思う。
今までの価値観だったからこそ、
うまく生きられなかった。
これからの時代は、自分の価値観にこだわるよりも、
より良い価値観を身に着ける必要があると思う。
つまり素直になれない。なにかと物事を斜に見る癖が
曇りガラスを作ってしまう。
どちらかというと私は、人を笑わせるのは得意ではないと思っている。
けど、仕事でプレイアップをするうちに、
笑いはその笑いの基準を超えて自由に飛び回る。
笑わせようと思って笑わせることを意識すると難しくなるのかもしれない。
笑いの歴史は、哲学者アリストテレスも「勝者が敗者」を”笑う””が元で
否定的な見方によるものと何かに書いてあったけど・・・
笑いはもっと自由でいいのだと思う。
観賞は、視覚的にもっと楽しむこと。
だったら、それが声となって表現されてもいい。
「はしたない~!」なんて言うのは、もうそこに何らかの前提意識を抱えている証拠。
笑わない人生を生きているなんてもったいない!
大いに笑いましょう~よ!
「光のお父さん」「は面白くて感動もの!単身赴任の離れ離れ家族は心を通わせることが容易ではないのかもしれませんね。
これを見てから「ダンスウイズミー」に入ったので、30分遅れて入場。
しかしながら、ストーリーにこだわらず、すぐに笑えた。
「翔んで埼玉」はベルサイユのばら+クレヨンしんちゃんのノリ的なとんだお話。
エンディングでこれほど会場を沸かせた映画を私はかつて見たことがありませんでした。そのほかに「引っ越し大名」と「アイネクライネナハトムジーク」計5作品。
ひとりでも多くの方が自由に笑えることを祈っています。
ハレルヤ!